深堀隆介「金魚の巣」

5/16(火) - 5/21(日)
展示風景
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金魚は体に大自然を持っている。
改良の手が加えられたその体は、大自然から最も遠い存在でありながら、時折、野性を見せる。
大自然を泳いでいた頃のフナの記憶がある。
先日、かわいがっていたオランダ獅子頭の金魚「チョビ」が死んだ。
チョビの亡骸は美しく、動かなくなったことをいいことに、チョビを描いてみた。
その後、チョビは干乾びて、頭のコブはしぼみ、日に日にフナの形に近くなっていた。
泳ぎの下手だったチョビは金魚の天国でフナのようにスイスイと泳いでいるだろうか?
一つの小さな死が、僕の作品に影響を与え、表現させ、また多くの人に影響を与える。
そしてまた僕は考える・・・

・・・そんなたくさんの小さな死が集まる金魚の天国は、さぞや儚く死んでいった金魚たちで賑わっていることだろう。まるで金魚の巣のように。

(深堀隆介)