花輪奈穂写真展「地震のこと」

私は仙台市内で暮らしています。
3月11日は、
当時の職場があった仙台市中心部で地震に遭いました。

幸いにも私の家は、丘陵部でしたので
津波の被害もなく、自宅の損壊も少しで済み
地震当日も避難所に行かずに、
自分のふとんで横になることができました。
だから私は自分を
「被災者」と名乗るのは恥ずかしい、と思っています。

とはいえ、多くの人が一生に一度体験するかどうかの
「ライフラインすべて断絶」という暮らしがそこにありました。

地震直後から約十日間に撮影した
私自身のささやかな被災生活をご覧いただき、
なにかの参考にしていただけましたら幸いです。